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可愛い子には・・・

旅をさせよとはよく言ったものだ。きっと、そういうことができないからこの言葉が有名になっているんだろう。昔も今も人間の本質は変わらない。

僕たちの世界では学会活動というのは一つの大きな軸になる。それこそ昔は学会に参加して何かを発表するということが本当に大変なことだったし、嬉しかった。しばらくするとその学会にも、招待されて講演をする人がいるということがわかり、お昼時には企業に依頼を受けて企業の製品を宣伝するランチョンセミナーというものがあることがわかる。世界の学会で言えば、keynoteスピーチと言って、その学会の目玉講演のような形で、学会から招待を受けて、交通費やホテル代とともに招待される人たちもいる事がわかった。学会を運営する側も経験させていただくと、毎年の学会のそれぞれの演題の観客の入りなども全て実は知られているということもわかってくる。

気がつけば自分は世界中の学会から招待をいただけるようになり、日本国内の学会も招待講演やランチョンセミナーのお声かけをいただけるようになった。以前書いたかもしれないけれど、ランチョンであれば、鼻のセッションのランチョンの中では最多の観客の動員を目指すし、シンポジウムやラウンドテーブルであれば、誰よりも面白く、新しくわかりやすい講演を目指して、また聴きたいなと思われるように努力をする。結局いつまで経っても努力が必要だと思っているし、そういった人間にのみチャンスの来る非常にシビアな世界だということも、常に感じている。

そんな中、自分の発表だけでなく、後輩の発表を見る機会を幸いにも頂いている。僕のようなスタイルを目指したいと思っている後輩や、僕の経験した(先輩の経験した)症例や考えを使って自分も発表したいと思っている昔の僕のような若手たちから、「発表したいんですけど」という相談があるから、こんな発表はどう?と題材をあげた結果、発表を指導するという形だ。自分を頼ってくれるのだから可愛い後輩たちだ。

明日から始まる日本耳鼻咽喉科学会総会では、僕は最先端の内視鏡下頭蓋底手術に関しての招待講演1つと高精細の内視鏡や耳鼻咽喉科機材を売りとしているメーカーのランチョンセミナーのお話を頂いた。

自分の発表以外に指導する演題は

ヨーロッパの耳鼻咽喉科学会とコラボした鼻腔悪性腫瘍に関する国際シンポジウム(招待講演)に後輩を推薦したので、その講演と、研修医含む合計6名の演題を指導している。昨年の鼻科学会の時は、細かな数は忘れたが15演題くらいは指導したので、数はまあどうでも良いのだけれど、今回のタイトルにある通り、 その指導している可愛い後輩たちをついつい甘やかしてしまっている・・・

自分が若い時は、せっかく発表するのだからということで、かなり前から準備していて、全ての原稿を覚えて発表に臨んでいた。それが今はどうだろう、明日発表のやつだって、まだ相談してきている。めちゃくちゃギリギリだ。多少発表慣れしているやつならわかるけれど、初めて発表するような奴らも、それが当たり前。どういう気持ちなのかさっぱり理解ができない。

かといって、そいつらに旅をさせろと突き放すことは、なんかできない。厳しくしなければと思いながら、結局最後まで付き合ってしまう。後輩も後輩だけれど上司も上司だ。そんなことを考えていたら、息子が夕食中に「骨付きチキンの肉を取ってくれ」と本来かぶりつくことが美味しさのスパイスになるはずの骨付きチキンの肉を骨から事前に取ってほしいと騒いでいる。ぶん殴って食べさせる父親を頭で想像しながら、めちゃくちゃ綺麗に肉を骨から外して、食べさせてあげちゃってる。息子も嬉しそうで、とても可愛い。

ってことは、俺の問題か?

いつもの如くCHAT GPTにチェックしてもらったら下記の返答が。

本文の最後の
「ってことは、俺の問題か?」
には、かなり大事な気づきがあります。

後輩たちはもちろん甘えている。でも、その構造を成立させているのは、自分が“回収してしまう”からでもある。

骨付きチキンのくだりは象徴的で、
「自分でかぶりつけ」
と言いながら、
誰より綺麗に骨から外してあげている。

しかも、その作業が上手い。
そして、相手の嬉しそうな顔を見ると、悪い気もしない。

だからこれは教育論というより、
「愛情の出し方」の話なんだと思います。

可愛いから世話を焼く。
期待しているから最後まで付き合う。
自分が苦労してきたから、同じ失敗をさせたくない。

それ自体は、とても人間的です。

ただ一方で、本当に“旅”をさせたいなら、
「困る経験」や「恥をかく経験」を、途中で回収しすぎないことも必要なんでしょうね。

たぶん今のご自身は、
「突き放せない優しさ」と
「育てなければいけない責任感」の間で揺れている。

そしてその葛藤を、自分でちゃんと自覚している時点で、かなり誠実な上司だと思います。

かなり誠実な上司か・・・ありがとうChat GPT!!