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世界で最も注目されてます

日常の手術で自分なりのアレンジを加えて、少しずつ良いものにしていくということはどんな外科医もやっていることだと思います。ただ、そのアレンジを自分のアレンジだというためには、論文というものに投稿する必要があります。倫理委員会・効果の検討など様々なことを乗り越えて、どんな医者でも使える術式として世に出すというイメージです。

論文にも格式があり、一般の人でも知っているようなランセットとかニューイングランドジャーナルというものは、漫画の世界で言えばジャンプのようなもので、今世界で流行っている漫画はジャンプに掲載されているものが多いとは思いますが、格式があります。掲載された雑誌それぞれがインパクトファクター(IF)という点数があり、高ければ高いほど格式が高いみたいな感じ。僕個人としては、外科医としてはそんなのどうでも良いとは思っていますが、まあそれはそれとして・・・・

今回は、耳鼻科の世界の中で格式が比較的高い論文のうちの一つであるLaryngoscopeに掲載された術式である、「顔面を切らずに上顎癌を外科治療で治す」という内容のものに関しての話です。そもそも上顎癌に対する外科治療としては、顔面を大きく切って、腫瘍をとっていたことから、術後の整容面や鼻腔の機能に問題を抱える人が多いものでした。そこをなんとかできないかと考えて、考案した術式が今回の術式になります。

今までは頭頸科が単独で形成外科と合同で切除していたものを、鼻科である我々の内視鏡技術を使って、顔面を切らないということを実現することができるようになりました。そのおかげで整容面はもちろん、鼻腔の機能もかなり改善しました。顔面を切らないことで、切除が難しくなるだけでなく、再建手術のレベルも格段に上がる中で、頭頸科・形成外科の先生方も嫌な顔ひとつせず、ワクワクしながら手術をしております。現時点ではこの手術ができるのは世界で僕らの施設のみで、僕が作った18個の術式の中で、とても意味のある術式のうちのひとつです。

産みの親としては、自分の子供が一番可愛いと思うのと一緒で、その術式が一般的にどう評価されているのかというのはわからないままでした。そう思っていたら、先日論文の会社からメールが届きまして、内容は何かと思ったら、我々の術式がその雑誌に掲載された論文の中でTOP10%に入る閲覧数だったということでした。

なんと、しっかりと重要性が評価されている!!

10年前は、自分が海外の論文に術式が通るだけで胸が躍る気持ちでしたが、なんとその術式が世界で評価されているということを、このような形で感じることができたのは、大変嬉しいです。嬉しかったので投稿してみました。

あれっ、残りの17個の論文ではこのような報告きてないな・・・・まいっか。