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NASBSでも学びが溢れてました

今年初めて参加させていただいた世界最大の頭蓋底外科学会も無事に発表も終わりました。いや、さすがに鼻腔悪性腫瘍や頭蓋底腫瘍に対する学会としてとても充実した内容でしたし、充実したメンバーでした。

招待講演をさせていただいたプレカンファレンスコースでは、プレゼンの後にダイセクションといって、ご遺体を使わせていただき手術の手技を実際に見せるというものがあるのですが、そこでも硬膜の縫合のデモをさせていただきました。もしかしたらそのチャンスがあるかと、日本から持針器を含めて道具を持っていくことができたのと、昼休みに、下準備をしっかりしておいたことが功を奏しました。デモは二日間あったのですが、初日の内視鏡セッションの最後の最後で10分時間をもらってプレゼンをさせていただきました。本来はその役は僕には当たっていなかったのですが、最後の最後まで諦めずに交渉できたことが今回のチャンスに繋がったんだと心から思いました。この場を借りて、この話を下さった、UNCのBrian Thorp教授に心よりお礼を申し上げたいと思っております。

ファカルティーディナーや、会員懇親会も様々なエピソードがあったのですが、何より会員懇親会でたまたま一緒の席になったハーバードの脳神経外科医からとても嬉しい話しをいただきました。プレカンファレンスコースで僕の発表を聞いてくれていた彼女の後輩が、僕の発表を聞き、次世代の外科医のロールモデルだと興奮してその先生にラインを送ってくれていたというエピソード。僕のスタイルの発表は、日本でも賛否両論ですが、こうやって世界でも受け入れてくれる人たちがいるんだということ、ジーンとしました。加えて、同じ席になんか見たことある先生だと思ったら、2013年にブラジルに見学に行って僕が頭蓋底外科医を目指したきっかけとなった脳神経外科の先生に会えました。オンサイトの学会からは、溢れるほどのエネルギーをもらえます。3月はアジアオセアニア周りを頑張ろう!!

鼻副鼻腔腫瘍・鼻副鼻腔悪性腫瘍と付き合いやすい世の中にする
東京慈恵会医科大学