どこの世界でも一緒だとは思いますが、人は力です。慈恵医大の耳鼻咽喉科は日本で一番大きな医局のうちの一つです。昨年から医局長としての仕事を拝命していましたが、医局長の大きな仕事の一つとしてリクルーティングがあります。ここ数年耳鼻咽喉科の人気がコロナをきっかけに落ち込んでいる風をモロにくらって、入局者がこの3年で半分になってしまうという事態だったので、かなり危機感を感じリクルーティングにも力を入れてきました。一年間で3回も医局説明会をして、ハンズオンという豚肉を使ったり、手術の模型を使った手術手技の勉強会も行いました。最終回はなんと20名以上の参加者が来てくれました。
医局説明会とは言いながらも、医局説明会ではそれぞれの人たちがより良い医者人生になるために、みたいな話しの延長線上に、慈恵医大の医局の紹介という流れなので、多くの人たちから良い感想をいただきました。よかった。
最近の若者は、って言うけど、昔の人も今の人も無意味な努力を少しもしたくないと言うことは一緒。もちろん意味の無い努力はないみたいなことや、今やっていることが将来の自分の糧に最終的になるみたいなことって、真実だとは思うけどそう言うのって、今までがむしゃらな努力をしてきて実際体験している人しかわからないんだと思う。
以前徳島の高校で、最近の親はどんどん賢くなってきて、子供に失敗をさせないように仕向けてしまっている。その結果自己肯定感は高くなっているが、失敗した時に弱い。と言うことをおっしゃっていた。ものすごく共感ができる意見だった。だからこそ、そう言う人たちにどうやって上司として接するか?と言うことが問われている。