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常に手術のことを考える

前日、僕の尊敬する形成外科の先生と話をする機会をいただきました。相変わらず色々勉強にはなったけれど、一番よかったのは、50歳を越えてもなお常に手術のことを考えている。ということ。少しでもうまくいかないことが出たら、解決するまでずっと考え続けるということ。そして今は、その考える時間を更に意識的に作るようにしているということだった。

日本全国から助けを求めて、その先生のところに患者さんたちが来ることだけでも見上げたことなのに、いまだにそればかりを考えているって、深くなればなるほど、より時間を使って考えないといけないということなんだろうけれど、自分の生活にも大きな影響を与えていただく話しの内容でした。

腫瘍が大きすぎて、耳鼻科側の手術をすると言う医者が僕だけになった時も、この先生は即答で「やるしかないっしょ」と一緒に手術をしてくれたし、今の顔面を切らない上顎癌の手術も、顔を切らないでも腫瘍が取れるかもしれないという僕のアイデアを「それ面白いね、ぜひやろう」と応えてくれたからこその今があります。

僕も周りの先生たちや患者さんに、この先生のような愛と技術に溢れたエネルギーを与えられるように頑張らないといけないですね。