今年は土曜日が学会だったので、日曜日から手術共有がスタートしました。
午前8時から手術希望の患者さんたちが一同に集まって、一人一人診察をします。
そこで4日間の手術の振り分けをします。
もう16年もやっていると、皆慣れたもので手際よく患者の振り分けをしてくれて、表にしてくれました。今年は13人の患者さんが予定されました。昔と違うのは、この13人の患者さんのほとんどはカンボジアの医者たちが手術を執刀するということです。しかもその執刀医は今まで日本に留学に来てくれた医者たちが中心になってくれ、自分たちが留学で学んで帰ってきた後の成長を見せてくれます。これが何と言っても一番の楽しみです。
もう一つは、昨年ありがたいことに、現在カンボジア日本大使の植野大使とのご縁のおかげで、日本の草の根グラントを頂くことができ、カンボジアにオリンパスのモニターとメドトロニック社のドリルとシェーバー、永島医科機械の鉗子を入れることができました。それらの機材を壊すと嫌だから、開けずにとってあるとのことだったので、ちゃんとした使い方を伝えつつ、日本とほとんど変わらない条件での手術が可能になった喜びを感じることが次の楽しみです。
基本は全ての症例を全部カンボジアチームの医者たちにやってもらいたいと思ってはいても、そうは問屋がおろさないのがカンボジアです。今年も来ました来ました。日本でも手術できる場所が限られているようなとんでもない大物たちが・・・。こういった大物の腫瘍の治療方針は、治療方法に限りのあるカンボジアでは日本と大きく異なるため、現場の医者たちとディスカッションのうえ決めることになります。ある鼻腔腫瘍の患者は検討の末、外科治療以外の治療の選択が難しいとのことで、取れるだけとってほしいということだったので、出血との戦いですが、安全にしっかりと手術を終わらせたいと思います。