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アレプロで講義をしました。

アレプロで講義をしました。

福井大学の藤枝教授をはじめ、坂下先生にお誘いいただきまして、北陸高度アレルギー専門医療人育成プランの企画に参加させていただきました。

全10回のWebinar企画で、全国の鼻科学の第一人者が講義をつなぐものです。

私は第4回目と第10回目の何と2回当てていただいております。

今回は手術で最も重要な術前の処置に関してお話しをさせていただきました。

今回の内容は、術前処置に関して!!です。

良い手術をするためには、徹底的に準備をすることがまず大切です。

その準備には、手術の適応、 CT画像の読影、実際の手技のイメージトレーニングに加えて、手術前の鼻の粘膜処置も入ります。

どれひとつが欠けてもダメなのですが、その中で特に施設間のばらつきが大きい手術前の鼻の処置がどれだけ大切なのか?ということに焦点を当てて話しをさせていただきました。

この術前の処置の重要性は、今までは慣習的にやられていたものを、数年前に科学的に証明し世界に発表したことがきっかけで、日本のみならず、シンガポールの先生などからもお褒めの言葉をいただきました。

Effect of gauze placement soaked with adrenaline at suprabullar recess on hemostasis during endoscopic sinus surgery: a randomized controlled trial.

Omura K, Yu Hosokawa, Kazuhiro Nomura、et al.

Head Neck. (IF:2.538) 2020 doi:10.1002/hed.26243.  

講義は基本的に双方向性でないと面白くないと思っているのですが、ZOOMでの講義はその双方向性をリズム良くやることが対面より少し難しいです。 しかし、講義が終わって、「今まで聞いたことの無い内容で、早く次の手術が待ち遠しい」という意見や、福井大学の若手の先生方が講義の後に集まって、今後の術前処置の方法に関してどうするかを話し合ってくれていたという話しを聞いて、とても嬉しかったです。