
慈恵医大の医局員の中で、研究の実績を評価していただき金杉賞をいただきました。
私の尊敬する先輩方もいただいている賞なので、大変光栄です。
オンラインでのOB総会だったので症状を直接いただくことが残念ながら出来ませんでしたが、エアーで賞状をいただきました。
内容は「鼻副鼻腔・頭蓋底手術法の開発に関する研究」です。
外科医や新規術式を生み出して、世界中の患者を救う。という強い想いがあり、
2017年にアメリカに足を何度か運び完成したTACMI法から、現在までの4年間で8つの新規術式を報告することができました。
自分で言うのもおこがましいですが、これらの術式を使えば今まで本当に大変だった鼻腔腫瘍も比較的容易に摘出出来るようになりました。術式の進歩でここまで変わるとは僕個人としても驚きです。少しでも多くの先生方にこの術式を知ってもらい、再発に怯える患者さんはもちろん医療従事者も一人でも減らすことができるよう祈っております。
これらの術式を5月は台湾の手術研修会で台湾の先生方へ6月は日本・韓国・台湾の合同カンファレンスでそれらの国の先生方へ9月は頭頸部癌の世界大会で世界中の先生方へ紹介する機会をいただいております。
ちなみに
金杉英五郎先生は、慈恵医大の初代学長で、現日本耳鼻咽喉科学会の創設者です。 今では当たり前となっている耳鼻咽喉科という耳科・鼻科などの専門科をまとめた世界で初めて先生です。この先生のおかげで、慈恵医大の耳鼻咽喉科は日本最古の耳鼻咽喉科学教室となりました。