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春日部中央病院で緊急気道管理レクチャーをしました。

週に一度は定期的に外の病院で仕事をする機会(外勤)があります。どんな規模の病院であれば、臨床にやる気のある先生はいらっしゃるし、教育にもやる気のある先生がいらっしゃいます。僕も教育には大変興味を持って下の先生と接しているつもりなので、他科の先生方が研修医や下の先生に教育的に接している様子を見るのは、とても勉強になります。

今回は、この外勤先で初めて研修医に向けての勉強会を企画された先生方(大西先生・湊先生)に敬意を評して、微力ながら僕でもお力なになれることがと思い、研修医向けの講義を志願しました。

テーマは【上気道の評価出来てますか?】とし、上気道の評価方法及びその対応に関して約1時間お話しをさせていただきました。

やはりどこの病院でも気道トラブルは一定の割合で起きますし、一度起きると患者本人・家族はもちろんのこと、医療従事者にも大きな影響を及ぼします。

上気道のトラブル(例えば餅をつまらせるなど)はその餅を摘出するか詰まった場所よりもより肺に近い場所で気道確保をしないと患者は死んでしまいます。しかも猶予の時間はわずか数分です。苦しんでいる患者を目の前にして、数分で診断・対応を行わなければならない非常に複合的な能力が必要とされる難しい状況です。僕も超緊急で対応を迫られたのは、18年間医者をやっていて5回のみですが、いずれも非常にストレスがかかりました。しかし、適切に対応できれば100%の患者さんを助ける事ができます。

このレクチャーをかれこれ13年ほど続けておりますが、少しでも上気道トラブルでお亡くなりになる方やそれに携わった事による苦悩で苦しむ医療従事者の数を減らす事ができればと思っております。

ちなみに、後日このレクチャーのおかげで、上気道狭窄が一発で診断できました。との嬉しいメールを参加者の先生からいただくことができました。うれしー。

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