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解剖研究 Season1終了!!頭蓋底外科の世界が変わる解剖学的特徴を2つ報告できそうです

4月にUNCに来てから、ご遺体の購入に始まり、CT撮影、そして解剖と目まぐるしく過ごしておりましたが
やっと第一弾の解剖研究が終わりました。あとはCTをとってデータをとるのみ!! なんだかんだで4ヶ月かかりました。途中購入したご遺体の半分が実はCTを撮影したら頭蓋底と眼窩の骨折があったこともあり、その交換が可能かのメールのやり取りやら何やらで、メールのやり取りや交渉のやり方を英語で色々な人と調整する経験もでき勉強になりました。解剖を実際にした日にちは13日間でした。UNCのラボを部外者が使用する場合一日6000ドルとのことなので、もし部外者であれば1000万円以上かかってしまうことになります。申し分のない環境で、6つのご遺体の解剖をさせていただきデータもとることができ、本当に幸せです。やはりご遺体で手技をさせてもらうと、この場所はこちらから剥離をした方が剥離しやすいとか、ここはそもそも骨と硬膜が強く癒着しているとかさまざまな細かなしかしとても重要なことに気付かされます。今まで触ったことのない場所の解剖も出来、新たな解剖学的な特徴も証明できそうです。

実際の患者さんの手術するのとは全く違いますが、それでも研究をやっていたりデータ整理をするために机に座っている時間より遥かに心地よい疲れです。改めて自分は外科医なんだなーと感じております。

あとは論文化だ。頑張ろう。

Cadaverの購入を許してくださった、UNC ENT departmentのRhinology decisionのChiefの Brent A. Senior教授、腰が痛いなか手術機械の介助を積極的にしてくれたTraining Specialist / Labo. Manager のCrystal Lincolnに心より感謝いたします。 

UNC visiting Specialist / 東京慈恵会医医科大学 大村和弘