MENU

今できることをやり切る 研修医との話し

大学に居ることもあり、たくさんの医学生、研修医、レジデント、外部(世界中)からの見学者と触れ合う機会をいただきます。

先日慈恵医大で耳鼻科をローテートしてくれている研修医の先生とズームでお話しをする機会をいただきました。彼とはコロナで学生に対する対面の指導が無くなっていた時期に僕が有志でズーム越しに糸結びや頭頸部の診察の仕方などを教えたことがあり、今回は時期が空いていますがまたズームでの講義でした。講義というかフリートークですが。。。

その研修医の先生が書いてくれた記事がこちらです

このようにフリートークをさせていただく先生方の中には本当に様々な人たちがいますが、どんな方に対してもいつもお話しさせていたくこととして

今できることをやりきっているのか?

今できることというのは、人によって種類も深さも違います。ただ、その人の今の能力でできる限りの努力をして毎日を過ごすことで、今の自分に足りていることやいないことがわかるようになり、成長し続けることができます。

例えば、医者として手術見学に来るのであれば、

術式の予習・師事する医者の書いた論文や雑誌などの予習・そして手術見学中のメモ・術後の手術記録の作成・術後の患者の診察の仕方の予習などがあります。

まずこれを全部自分のレベルでやり切ることが大切です。

やっていないのであれば、足りないところはやるようにする。

手術の予習の深さ・手術見学中のメモの詳細・術後の手術記録の作成・術直後の手術記録などを作成しているのであれば、それを術者の先生達に添削してもらって自分が不足しているところを補っていくということを次には視野に入れていく。

自分の人生は短いし、最短で良い術者になるために今できることをやり切ることが大切だということを研修医のうちから知ることができることはとても大切なことです。

それにしても、

若い人たちのまっすぐと自分の人生の先を見据えているワクワクした目というのはとても刺激になります。

大村和弘