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年間38件の鼻副鼻腔がん67件の鼻副鼻腔良性腫瘍の手術。日本一の症例数です。

毎年、「全国がん登録」とは、日本でがんと診断されたすべての人のデータを、国で1つにまとめて集計・分析・管理する新しい仕組みでで、2016年1月に始まったものがあります。鼻副鼻腔癌の患者さんたちもこの登録をさせていただいておりますので、毎年の手術症例数がわかります。

2021年はトータル105件の患者さんを手術させていただくことができました。この数は日本で一番であるだけでなく、海外の頭蓋底センターなどと比較しても、十分多いものになると思います。ちょうど今留学しているピッツバーグでも、昨日まで7週間留学していた先生から聞いた話だと、7週間で良性腫瘍も併せて数例とのことでした

僕が留学する前の状況では、慈恵医大でやはり週に1件から2件の頭蓋底腫瘍と良性腫瘍の鼻副鼻腔腫瘍が必ず一件は執刀していたので、やはり数としては相当多いんだということを改めて感じることができました。

手術技術は件数ではないですが、とはいえ経験というものは外科医にとって財産だと思いますので、しっかりとその経験を周りに伝えていくだけでなく、目の前の患者さんたちに還元できればと思います。

鼻副鼻腔腫瘍・鼻副鼻腔悪性腫瘍と付き合いやすい世の中にする

東京慈恵会医科大学 耳鼻咽喉科 大村和弘