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カンボジア国王より最高位モニサラポン大十字勲章を受賞

   2023年3月18日のカンボジア耳鼻咽喉科学会総会にて私の行なっているカンボジア国に対する医療ボランティア活動及び、現地耳鼻咽喉科医師の慈恵医大への留学支援を含めた手術教育活動と成果が評価され、カンボジア王国で1905年から続く由緒ある「モニサラポン大十字章(The Royal Order of Monisaraphon Knight Grand Cross)」をカンボジア国王よりいただきました。

カンボジア厚生労働大臣 モンブンヘン教授より表彰いただきました

   さかのぼれば、カンボジアには初期研修を終了し、総合病院国保旭中央病院救急救命科の後期研修医の際に、JICAの短期専門家としてカンボジアの救急システムの構築及び救急隊員の教育に尽力し、慈恵医大の耳鼻咽喉科に所属してからは、耳鼻咽喉科の鼻科領域に特化した内視鏡下鼻副鼻腔手術の指導、カンボジア耳鼻咽喉科初の疫学調査などを行なっています。

   加えて、カンボジアから耳鼻咽喉科医を慈恵医大に3ヶ月〜6ヶ月招待し、本年でのべ10名のカンボジア耳鼻咽喉科医の手術指導を行っています。2020年から2022年の間はコロナのため現地訪問できませんでしたが、2023年である本年はカンボジアで初となる内視鏡下頭蓋底手術を現地の医師と一緒に無事に手術を行ないました。

   これらの約15年にわたるカンボジアへの貢献及び現地医師の技術レベルの向上を評価され、受賞のはこびとなりました。モニサラポン大十字章は,「科学技術分野における発明・発見,学術及びスポーツ・芸術分野における優れた業績ならびに貢献」した人材・組織に贈られる栄誉で,今回は,その最高位となる大十字章(Knight Grand Cross)がモンブンヘン厚生労働大臣から授与されております。

カンボジアの医者たちが手術がめちゃめちゃ上手くなっているのも嬉しいけれど、こういった名誉ある賞をいただく事ができて、カンボジアの方々に改めて感謝の気持ちでいっぱいです。次の夢見つかったんで、その夢に向かってがんばります。スピーチで思わず感極まってしまいましたが、改めて見返しても英語が下手すぎてよくわからなかった。。。

鼻副鼻腔腫瘍・鼻副鼻腔悪性腫瘍と付き合いやすい世の中にする
東京慈恵会医科大学 耳鼻咽喉科 大村和弘