先日妻が、えらく興奮してラグビー日本代表の姫野選手の記事を教えてくれた。URL掲載。
人より秀でている体格があって、強さがあるから才能に恵まれた選手なのかと勝手に思っていたが、それにさらに貧困を抜け出すための人生を賭けた努力があった。本当に驚いた。
詳細は記事を読んでいただきたいが、彼が掲げている大切にしている言葉も、一番最後の肉まんのエピソードもなんと素敵な言葉か。
今モスクワの学会に呼ばれている飛行機の中でこれを書いているけれど、目の前のスクリーンでビリージョエルがマディソンスクエアガーデンで100回目のコンサートをやっている動画が流れている。10年間毎月一回ペースでコンサートをやっているらしい。歩くのもあまりおぼつかないほどの年齢の彼が、超満員の大観衆の前で艶のある声で魅了している。並大抵の覚悟や努力ではないはずだ。
最近どうもモヤモヤすることが多い。
思いを止めないでほしい。何歳になっても自分の技術を高める努力を止めないで欲しい。その努力の先に楽しさがあるのだから。高くなればなるほど、更なる努力が必要になる。今まではただ病院にいるだけで新しい手術が日に日にできるようになり、技術を高めることができる。ただその先は自分の能力を高めるために専門性を身につけ、その中でもより難しい症例を手に入れられる施設に身を置くことが必要になる。そしてその先に誰もやっていない症例を治療することのできる世界がある。
外科医を選んだからには、技術を高める世界に身を置き、先人ができなかったことを出来るようにすることで、助かる患者を増やす使命がある。高みに行けば行くほど、その成長はゆっくりになるくせに、その思いを止めてしまうと、成長は無くなる。そして成長している若者を妬ましく思ったり、自分はこの人のようになれないと自らの可能性を閉ざしてしまう。
自分なりのスピードで努力すれば良いし、今は他人が眩しくまたは妬ましく見えるかもしれないけれど、そんな余裕があるのであれば、自分に投資するべきだ。いつかあなたの花が咲くのだから。
ハングリーであれ。