今回のブラジルの学会に誘っていただいたのは、Ronald Toledo先生からの提案でAldo Stamm先生との縁を再度いただきました。2013年、2018年そしてコロナをはさんで2025年となんだかんだで5・6年ごとにブラジルとの縁をいただいております。
今後は2028年に慈恵医大が作ったISIANがリオデジャネイロで開催されるとのことで、まだまだ縁が続きそうです。
今回はブラジルの先生方を見て、改めて人との縁をつなぐための努力をしなければならないということを感じさせられたので、少し。
実は今回のブラジル訪問にあたって、マルシオ中西というブラジリアで耳鼻咽喉科をされている先生に大変お世話になりました。マルシオ先生は日系ブラジル人で、以前JICAの研究費を獲得されて、慈恵医大に2年間留学されていました。それまでは日本語ほとんどわからなかったのに、2年間で日本語の聞き取りはほぼできて、会話もほとんど問題ないというめちゃくちゃ天才なのか努力家の方です。きっと両方なのでしょう。ブラジルでは耳鼻咽喉科学会の会長も勤められ、今もブラジリアの大学と個人のクリニックを兼任されてブラジルの耳鼻咽喉科のために尽力されております。
今回のブラジル訪問にあたって、マルシオ先生から「ブラジルで会いましょう」というような非常に軽いメールをいただいたので、「是非楽しみにしています」とお答えしていたのですが、彼は手術研修会の会場であるBarretosまで彼の家のブラジリアから約半日かけてわざわざサンパウロを経由して会いにきてくださり、日程の最後まで、ご一緒してくださいました。最終日は娘さんのバイオリンの発表会があるにも関わらず、その予定も僕のために使ってくれるという覚悟でです。会期中も常に横にいてくださって、何か困ったことないですか?とか大丈夫?とお声掛けくださいました。
マルシオ先生は慈恵医大で私の先輩方である森山寛教授をはじめとして春名眞一教授と一緒に自分のキャリアをつくられました。数十年経って自分のポジションを確立された今も、日本との縁を繫ぐべく努力されていることに大変感銘を受けました。
テクノロジーの進歩で、内視鏡の手術ははるかに勉強しやすくなりました。AIなどの進歩ではるかに書類仕事や何もかも楽になってきた。でも新しい分野を切りひらいたり、人と人の縁を繋げるというのはやはり対面が大切だし、そこにしっかりと自分のエフォートをかけるというのが大切なんだということを改めて感じました。マルシオ先生本当にありがとうございます。
大村和弘

